Hallo! Hannaです。
先週の金曜日に有田の生涯学習センターで最初のドイツ・映画イベントを行いました。紹介したのは、「白バラの祈り ゾフィー・ショル、最期の日々」という映画でした。
ドイツ語のタイトル: Sophie Scholl – Die letzten Tage
監督: Marc Rothemund (マルク・ローテムント)
キャスト:
Julia Jentsch: Sophie Scholl
Fabian Hinrichs: Hans Scholl; Alexander Held: Robert Mohr; Johanna Gastdorf:Else Gebel; André Hennicke: Dr. Roland Freisler
公開:2005年
上映時間:約120分
製作国:ドイツ
この映画を選んだのは、二つの理由があります:
一つめは、評価が非常に高く、2005年のベルリン国際映画祭で監督賞と女優賞を受賞し、アカデミー賞にもノミネートされたからです。
もう一つの理由は、この作品が事実に基づいた映画で、Sophie Schollという女の子は、実在した人物だということです。彼女は、若くてまだ大学生だったのに、命がけで**、兄のハンスと共に反ナチス抵抗組織「白バラ」(Weiße Rose)のメンバーとして、ナチスへの抵抗と戦争の早期終結を呼びかけるビラを作成し、郵送する活動を行っていました。現在のドイツでは、ショル兄妹が本当にヒーローだったと考えられており、多くの学校名や道路名は「Geschwister Scholl」[ショル兄妹]と呼ばれるのです。
(**ナチス時代では、意思刑法・行為者刑法に基づいた刑法制度がありました。それは、ナチス政府に反抗する意思を持っている人は、政府に”民族に対する罪”として見なされたということです。そのため、ナチス党などへ抵抗した被告人に対し、死刑を含む厳罰が数多く行われたそうです。)
映画のストリー:
ゾフィーとハンス・ショルがある日ミュンヘン大学で反ナチのビラを撒いた後、秘密国家警察(Gestapo)に逮捕され、刑務所に入ってしまいます。ゾフィーはGestapo による尋問の時に、自分がビラを書いたことを白状し、ナチスが本当の犯罪者で、自分は信念によって行動して、それを誇りに思っていると言っています。しかし、そのため、「大逆罪」の疑いで、国民裁判所(Volksgerichtshof)で訴えられます。
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この映画の非常にいいところは、主人公ゾフィー・ショルを演じているJulia Jentschの優れた演技のほか、当時に、ショル兄妹の逮捕
の後、ゾフィーや尋問官が尋問の時に言ったこと、また裁判所で被告人と裁判官が言ったことなど、本当に行った会話が映画で使用されたということです。このため、この映画では、暴力を全く見せないのに対して、とても印象的で、ナチス時代と戦争の非人道的で恐ろしいところは誰でも理解できると思います。
「史実に基づいて作られたという事で、ショックが大きい。」
「ゾフィーやハンスはとても強い人間だと思えた。」
「実に心に残る作品でした。」
「とても考えさせられる映画でした。」
など、映画イベントの約15人の参加者に書いていただいた感想やコメントを読むと、「白バラの祈り ゾフィー・ショル、最期の日々」といのは、やはり国境を越えて人々を感動させる作品だと思いました。ブログの読者の皆さんにもぜひお勧めしたいのです。
フィー・ショル次の「映画で学ぶドイツ教室」というイベントは、9月20日に開催します。申込み状況に余裕がまだあるため、追加の参加者を募集しています.
お問い合わせ・お申込み:
生涯学習課(TEL: 43-2314)
婦人の家(TEL: 46-5005)